イプシロン本日 打ち上げです。

残念ですが、打ち上げ19秒前でカウントダウンを中止 打ち上げを今日は中止した。 原因は調査中。

 惑星分光観測衛星を搭載したイプシロンロケット試験機の打ち上げ時刻が、2013年8月27日(火)13:45(日本時間)に確定。JAXAでは27日(火)13:25から、内之浦宇宙空間観測所での打ち上げの様子をライブ中継。 ご自宅でインターネットを通じてご覧いただけますのでぜひお見逃しなく! ミッションへのみなさまからの応援メッセージも募集中です。詳しくは打ち上げ特設サイトへ。


宇宙航空研究開発機構より

 イプシロンロケット高性能と低コストの両立を目指す新時代の固体燃料ロケットです。1段目にはH-IIAロケット用補助ブースターを活用、一方2段目と3段目には世界最高性能と謳われたM-Vロケットの上段モータを改良して用います。例えば、モータ構造をさらに軽量化するとともに製造プロセスの簡素化も図っています。イプシロンロケットは、我が国が世界に誇る固体ロケット技術の集大成であり、ペンシルからM-Vに至るまでの半世紀に蓄積された知恵と技術の全てが込められています。加えて、革新技術と既存技術を有機的に組み合わせることで、信頼性と性能の一層の向上を実現しています。組み立てや点検などの運用が効率的で、高頻度の打ち上げが可能な次世代の宇宙輸送システムの誕生です。ロケットの打ち上げをもっと手軽なものにし、宇宙への敷居を下げよう…それがイプシロンロケットの最大の目的なのです。


 打ち上げシステムの革新
イプシロンロケットの開発では、様々な新しい取り組みを進めていますが、その中でも特筆すべきは打ち上げシステムの革新です。鍵を握っているのはロケットの知能化で、イプシロンでは搭載機器の点検をロケット自身が自律的に行おうとしています。これにより、世界中のどこにいても、ネットワークにただノートパソコンを接続するだけでロケットの管制が可能となります。このような革新的打ち上げシステムはモバイル管制と呼ばれ、世界で最もコンパクト、かつ射場に依存しない究極の管制システムです。もちろん世界でも初めての試みであり、未来のロケットのお手本になるものです。既に試作モデルも完成し、その実現もすぐそこまで来ています。


ロケットの打ち上げを日常的なものに
 これまでのロケットの打ち上げには、地上での点検や組み立てに膨大な人手と時間が必要でした。M-Vロケットの場合、第1段ロケットを発射台に立ててから打ち上げまでに、実に2ヵ月近くもかかっていたのです。イプシロンロケットでは打ち上げシステムの革新により、打ち上げに向けた準備を世界のロケットの中でも最短、わずか一週間で行えるようにコンパクト化しました。ロケットの打ち上げが日常的なものになり、宇宙をもっと身近に感じることができる、夢のような時代がもうそこまで来ています。イプシロンロケットは、2013年度の初号機の打ち上げに向けて、いま設計作業の最終的な詰めを行っているところです。