自転車シリーズ1

 過去にも書きましたが大阪は「自転車の街」です。
 どこへ(駅5つくらいの距離は平気)でも自転車で行きます。
 これだけ多いと マナーや法規(そんな厳格には考えていない)を守らないのが一部いる。

 第1弾は「無灯火運転はやめてけろ!

 自分で書くより素晴らしいブログ(日本裁判官ネットワークブログ」さんより引用したい。

自転車の無灯火運転について考える

ムサシ / 2012年10月29日

1 最近,夜自動車の運転をしていると,細い裏道の自転車の無灯火運転で危うく事故になりそうな,ヒヤッとすることが少なくない。夜間の自転車では大体7〜8割が無灯火のように感じられる。道路交通法の規定では,自転車は夜間(日没時から日出時までの時間),道路を通行している場合などには,前照灯をつけなければならないと規定されており,違反した場合には5万円以下の罰金に処せられることになっている(道路交通法52条1項,120条1項8号)。


2 おそらく発電機を回すと足への負担がかかるので,疲れるという理由なのであろう。しかし夜間には,例え辺りが明るくても自転車のライトは必ず点灯することを習慣にすべきである。発電方式が嫌なら電池式でよい。ライトは前方を照らすことにより,自転車の運転者が進行方向の安全を確認するという意味の他に,その場所を自転車が走行していることを自動車の運転者や他の自転車運転者,歩行者などに知らせることで,危険を回避できるという効果が大きい。


3 夜間ライトを点灯していなかった自転車が,自動車との衝突被害を受けたり,歩行者に衝突し,歩行者が転倒して運悪く縁石などで頭部を強打し,死亡するという事故も決して少なくない。その様な場合に,自転車がライトを点灯していたかどうかが問題となり,加害者,被害者のいずれの立場にせよ,無灯火は自転車の過失割合を大きく認定される原因になる。私も裁判官のころ,夜間の無灯火自転車運転者を加害者とする歩行者の死亡事故で,自転車側の過失を大きく認めた判決を書いたことがある。


4 発電機を回転させることを避けて楽をしようという気持も理解できないわけではないが,自転車の無灯火走行は甚だ危険である。そこで発想を変えて,発電によるライトの点灯で自然に運動量が増え,痩せるかも知れないし,顕著に健康にプラスになると考えるのである。そもそも自転車に乗ること自体は,歩くのと同様に,甚だ優れた健康法であるが,夜間自転車のライトを点灯することで,自然に交通事故の危険を回避できるし,健康にも一層プラスになるのであるから,一石二鳥である。健康増進の折角のチャンスをむざむざ逃してしまうのは余りにももったいないではないか。


5 先日ライトを点灯して左側走行していた私の自転車が,右側走行の無灯火自転車に危うく衝突しそうになったので,私が怒って大声で,「ライト!」と叫んだところ,自転車を止めた女性の声で,「済みません。」と謝って,ライトを点灯するということがあった。私はこれに味を占めて,しばしば無灯火自転車に向けて,「ライト!」と叫んでいるが,余り効果があるわけでもない。むやみにそんなことをしていると,怖いお兄さんに追いかけられたりしても困るので,叫ぶ場合には慎重に状況判断をすることにした。


6 夜遅く自動車で帰宅した私が,道路脇の自宅の車庫に,車庫入れのため切り返しをしていると,無灯火の自転車がお化けのようにヌッと現れて,車の前後の狭い隙間を無理してすり抜けて行くことがよくある。私がうっかり急発進などすると事故になりそうで油断できないが,きっとこのような危険な運転をする自転車の運転者は,無事に長い人生を全うすることはできないに違いないと,暗澹たる気持になってしまう。


7 道路交通法に違反して,自転車の夜間無灯火運転が横行している現状からみると,自らの危険を自分で守るという国民の自覚と,遵法意識もまだまだ不十分ということであろう。悲劇が起きてから後悔するのでは遅すぎるというのに。(ムサシ)

 ムサシさんに同感です。近頃は「オートライト」式の足に負担が掛からない自転車も販売されている。そもそも自転車購入の際、初回は安いUSBに安全走行の心得を入れたものを配るべきだと思う。
 夜間は灯火、原則左側通行、これだけで安全な走行が促進されます。