安全は誰が担保するのか?


読売新聞

 国内で唯一稼働している関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)を巡り、近畿2府4県と福井、岐阜両県の住民262人が、安全確認が不十分として、関電に運転停止を求めた仮処分裁判で、大阪地裁(小野憲一裁判長)は16日、「3、4号機は安全上の基準を満たしている」として、住民側の申し立てを却下する決定を出した。東京電力福島第一原発の事故後、各地で原発運転差し止めなどを求める訴訟などが相次いでいるが、安全性を認めた司法判断は初めて。


 決定で、小野裁判長は安全対策について「福島の事故の原因解明と教訓、現在の科学技術の水準に照らして相当な根拠と合理性がある」と認定。「原発周辺の三つの活断層が連動する地震が起きれば、原子炉内の核分裂反応を抑える制御棒の挿入が遅れ、大事故に至る」とする住民側の主張についても「3連動の地震でも、具体的な危険性は認められない」と判断した。

 また、小野裁判長は大飯原発の敷地内で確認された断層「破砕帯」についても「現段階の調査では活断層と認めるに至っていない」と指摘。津波の危険性についても「安全の限界である11・4メートルを超える大津波が襲来する可能性は認められない」とした。

 この小野寺さんの根拠のない自信はどこから生まれるのだろう? 将来何かあった時は「万死に値する」判決だといえます。