小沢昭一さんのご冥福をお祈り致します

ラジオの長寿番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」など、軽妙洒脱
しゃだつ
な語りで親しまれた俳優の小沢昭一(おざわ・しょういち)さんが10日未明、前立腺がんのため東京都内の自宅で亡くなった。83歳だった。

 東京・蒲田生まれ。早稲田大学在学中に俳優座養成所に入った。日活と契約し、「にあんちゃん」など今村昌平監督作品に多数出演し、庶民的なにおいを放つ演技派としての地位を確立した。また、井上ひさし作の一人芝居「唐来参和
とうらいさんな
」は、83年の初演から2000年までの18年間で公演660回を数えた。

 緩急自在、様々な声音を使い、ユーモアを交えた絶妙な話芸を誇り、73年から続くTBSラジオ「小沢昭一の小沢昭一的こころ」など、ラジオのレギュラー番組は長寿を誇る。

(2012年12月10日11時38分 読売新聞)