ロンドンパラリンピック、大会2日目の30日、柔道には日本から男女3人の選手が出場しましたが、メダル獲得はなりませんでした。

柔道は、男子が60キロ級と66キロ級、女子が48キロ級と52キロ級の4つの階級で試合が行われました。
このうち、柔道日本代表の主将を務める廣瀬誠選手は、アテネ大会以来2大会ぶりのメダル獲得を目指して、男子66キロ級に出場しました。
初戦は、北京大会金メダリストのアルジェリアの選手と対戦し、開始15秒に得意の巴(ともえ)投げで奪った有効のポイントを守り切り、準決勝に進みました。
しかし、準決勝で中国の選手に敗れ、ベトナムの選手と対戦した3位決定戦でも相手にポイントで上回られ、メダル獲得はなりませんでした。
廣瀬選手は「試合では自分の持てる力を出し切ったので悔いはない。支えてくれた家族に感謝しているが、いい報告ができないのは残念だ」と話しました。
パラリンピック初出場となる男子60キロ級の平井孝明選手も、準決勝まで進みましたが敗れ、続く3位決定戦でも地元イギリスの選手に寝技で一本を取られて、メダルを逃しました。
平井選手は「地元イギリスの選手と対戦し、これまで聞いたことがないような大きな歓声の中で試合ができたことがうれしかった。もう一度冷静に試合を振り返って、今後の柔道につなげていきたい」と話していました。
また、女子では52キロ級に半谷静香選手が初めて出場しましたが、初戦で敗退し、敗者復活戦でも敗れました。
半谷選手は「初めてのパラリンピックで、自分らしい柔道ができなかった。今まで多くの人に支えられて、ここまでこれたことが、すごく幸せで感謝しています。これからも柔道で恩返しできるよう頑張りたい」と話していました。