検察からの豪雨リークは明らか


[小沢一郎ネタ] 捜査情報タレ流し〜リーク検事は罪に問われないのか国家公務員法刑事訴訟法違反の可能性

小沢側近がバタバタと逮捕された今回の事件で連日、タレ流しされ続ける検察リーク情報。
大マスコミはなぜか「関係者証言」と報じているが、関係する一方は逮捕されて自由に話せないのだから、ネタの出どころが検察なのは明らか。
今回のリークラッシュには、元検事も国家公務員の守秘義務違反の可能性を指摘しているほどだ。

「池田光智容疑者の手帳に『小沢先生 畳の部屋』と書かれていた」
陸山会の通帳の出金欄にも『先生へ返し』とメモ書き」
陸山会通帳の入金記録欄に『住』の文字」
「小沢氏側の信託銀行の個人口座から3億円が引き出されていた」――。

あふれるリーク報道で最も驚くのが、カネの入出金の詳細に記述だ。
オレオレ詐欺事件以降、家族すら口座情報を教えないのが銀行です。それが今回の事件報道では、石川議員らの逮捕前から、口座の入出金額や期日、通帳に記されたメモまで記事になっている。恐ろしいことです。東京地検の現場検事は、取材しても記者の名前と用件を聞くだけで答えない。『あとは次席検事へ』という流れが徹底している。リーク元は絞られてきます」(司法ジャーナリスト)

政官メディアの癒着構造を描いた「日本国の正体」の著者で、東京新聞論説委員の長谷川幸弘氏もきのう(18日)の朝刊で<「これはいったい、なんだ」。当事者本人か捜査当局しか知り得ないような情報がしばしば盛り込まれている>と呆れていた。問題なのはこの情報の真偽を確認する術がないことだ。

東京地検特捜部検事の弁護士はこう言う。
刑事訴訟法47条は、訴訟に関する書類は公判開廷前に公にしてはならない――と規定している。容疑者の名誉毀損や裁判に与える影響が大きいからです。今回の事件で石川議員らが起訴されれば、口座情報は間違いなく関係書類。これは捜査秘密の漏洩です。国家公務員法守秘義務に違反する可能性もある。特捜部はリークと言われるのが嫌で表に出ないのだろうが、正しいならテレビで顔を出して堂々と会見すればいい。説明責任は小沢側だけなく、検察側にもあります」

福岡地検で01年、次席検事の捜査情報漏洩事件が起きた際、法務省は「検察が独善に陥ることを防ぐ」とした調査結果をまとめた。陸山会の土地取引をめぐる今回の捜査の背景には、検察の組織防衛があるとみられている。それだけに、単なる情報漏洩ではなく、世論操作の疑いを指摘する声もある。これを機に組織のあり方を見直すべきだろう。

日刊ゲンダイ 2010/01/19掲載)



 日本経済新聞より。

 民主党小沢一郎幹事長の資金管理団体陸山会」の土地購入を巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部が、「胆沢ダム」(岩手県奥州市)工事を受注した大手ゼネコンや中堅建設会社の担当者から、事情聴取を再開したことが19日、関係者の話で分かった。

 上記の関係者とは誰なのか 日経には「説明責任」はないの?


これもリーク
朝日新聞より

 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体陸山会」が取得した土地の購入原資4億円が、政治資金収支報告書に記載されていない事件で、小沢氏が「資金の出どころ」と主張した信託銀行口座について、東京地検特捜部が銀行側から約20年分の記録の提出を受けたことがわかった

 情報を漏えいしている東京地検特捜部を捜査すべきだ。


 読売も「リーク」記事

 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体陸山会」の土地購入を巡る政治資金規正法違反事件で、逮捕された石川知裕衆院議員(36)(民主)が東京地検特捜部の調べに、土地購入前の2004年10月下旬頃、土地代金に充てる現金4億円を同会の同年分の政治資金収支報告書に記載しない方針を小沢氏に報告し、了承を得ていたと供述していることが、関係者の話で分かった

 リークの垂れ流し 石川議員サイドの証言や反論はないのか? 

産経より。

 平野博文官房長官「あまりにも一方的に情報が媒体に出てくることで不公平感を感じるところはある。
弁護士の話が出てこず、一方的に『関係者によると』とか、少し一方的かなあという気はする」


 ■原口一博総務相「『関係者』という報道は、何の関係者なのか分からない。検察の関係者なのか、被疑者(の関係者)なのか。そこは明確にしないと、電波という公共のものを使ってやるのは不適だと考える」


 ■赤松広隆農林水産相検察の言うことが100%正しいということは絶対にない。冤罪捜査もいっぱいある。決して小沢さんを弁護するわけじゃないが、政治家で捕まって無罪になった人はいっぱいいる。でも、何年もたってから無罪となっても、その人は政界に復帰できない。それで(政治的に)殺されていった人がいっぱいいる」


 ■仙谷由人行政刷新・国家戦略担当相「私は、事件の構造としては、被告人、被疑者(の側)に立たされた人は防御権を最大限行使するのは当たり前だと考えている。それが政治家がらみの政治事件となると、現実社会の中で峻別(しゅんべつ)をすることができないということは分からないでもないが、頭の整理としては全然別問題だと考えている」


 ■中井洽(ひろし)国家公安委員長拉致問題担当相「党大会前日のタイミングで何を考えて(逮捕状が)執行されたのかよく分からない。特捜の権限なので批判するつもりはさらさらないが、特捜部も説明責任はある。何の事件か分からないというのが率直な感想だ」


北沢俊美防衛相「つい先ごろまでは民主党に対して『寄り合い所帯でまとまりがない』と批判されてて、政権をとって政権運営の責任を各議員が自覚している中で一致結束して事に当たろうとすると『民主主義がない』というのはご都合主義の批判だ」


 ■川端達夫文部科学相「別に(小沢氏に)恐怖は持っていないが、やはりみんなで結束して国民の審判を受けた政策を実行していきたいという思いが非常に強くある。幹事長が党大会で説明をされ、首相が信じて、幹事長の続投を認めた以上、リーダーがそういうふうに決めたら、私たちはそのもとでがんばっていく」


 ■千葉景子法相「(首相の「戦ってください」発言は)何と戦うのか、よく分からない。にわかに評価しかねる。一般的に(検察の捜査に対する)指揮権が(法相である)私のもとにあることは承知しているが、個別に、行使するだのしないだのとコメントすべきではないと考えている」

 ■前原誠司国土交通相「どのマスコミの調査でも、(小沢氏の)説明責任が十二分に果たされていないという方が大半だと思うし、私もそう思う国民の思いはよく理解できる。事情聴取に応じられる方向になったということは大変いいことだと思う」


 ■菅直人副総理・財務相「今、最も重要視される問題はやはり予算であり経済。そういう(小沢氏の疑惑が国会審議に与える)影響によって逆にこの経済情勢をより悪くするようなことにならないように、与野党を超えて国民の利益を考えてやっていかなければならないし、やってもらえるものと考えている」


 ■鳩山由紀夫首相「私の方に小沢幹事長からは連絡はない。(聴取を)受けるか受けないかという話は小沢幹事長自身が判断されることなので、ご自身の判断で結論を出されるべきだと思う」