宝塚歌劇 ただいま上演中

 2009年3月27日(金)〜4月26日(日) 星組東京宝塚劇場公演 Musical『My dear New Orleans(マイ ディア ニューオリンズ)』−愛する我が街− 作・演出/植田景子氏。 併演はレビュー・ファンタスティーク『ア ビヤント』作・演出/藤井大介氏。

 4月25日(土)15時30分の部(前楽)と26日(日)13時30分の部(千秋楽)終了後、引き続いて安蘭けいさんのサヨナラショーが行われる。

「ア ビヤント」の遠野あすかさん 



ニッカンスポーツより 

 第34回菊田一夫演劇賞の授賞式が2009年4月21日、都内で行われた。大賞は今月で宝塚歌劇団を退団する安蘭けいさんが主演した星組公演「スカーレット・ピンパーネル」スタッフ・出演者、演劇賞は保坂知寿シルビア・グラブ、吉野圭吾、玉野和紀。安蘭さんは「退団前にこんなすばらしい賞をいただき、誇りに思います」と語りました。


フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』より引用。

 菊田一夫演劇賞(きくたかずお えんげきしょう)とは、劇作家菊田一夫の功績を記念し、演劇界の発展の為、東宝が1975年に創設した日本の演劇賞である。菊田一夫東宝演劇部に所属。演劇において「放浪記」、「がめつい奴」などで一世を風靡。また日本で初めてブロードウェイ・ミュージカルを上演し(「マイ・フェア・レディ」)、世界で初めて「風と共に去りぬ」を舞台化した人物でもある。その年4月1日から翌年3月31日まで東京で上演された演劇作品から、「菊田一夫演劇賞選考委員会」により選考が行われ、毎年4月に授賞式が行われる。

☆第21回(1995年)菊田一夫演劇賞大賞は 宝塚元星組トップスターの鳳蘭さんが「ラ・マンチャの男「ラヴ」で受賞している。☆


サンスポより引用。 

 宝塚歌劇星組My dear New Orleans−愛する我が街−」(作演出、植田景子氏)「ア ビヤント」(作演出、藤井大介氏)東京公演が2009年3月27日午後、東京・日比谷の東京宝塚劇場で始まった。4月26日まで。

 トップスター、安蘭けいさんの退団作品。相手役の遠野あすかさんも同時退団する。芝居、ショーともに別れや出会いの大切さが主題に。「My dear…」は、ジャズ黎明期の米南部ニューオーリンズを舞台に、歌に喜びを見いだし、音楽に生きるクレオール(混血)の青年ジョイ・ビー(安蘭さん)と、彼の永遠の女性となった薄幸の美女ルルことルイーズ(遠野さん)の物語。
すべてが思い出に変わり愛しい日々遠ざかってもここが私の故郷… 』
 安蘭さんがうたう主題歌は、故郷=宝塚・星組に重なり、ファンの涙を誘う。

 安蘭けいさん 

 

 「ア ビヤント」は、そのものズバリ「いつか、またね」という意味の仏語。現代ふうにアレンジされた「ラ・ボエーム」「愛の讃歌」などシャンソンをうたいつぐ場面では、安蘭さんが黒のガウン姿のレビューの華として現れ、ガウンと金髪のカツラを取り去ると、究極の男役に変身。安蘭さん自身が、このショーでいちばん好きな場面だという。

 初日のこの日は午前、通し舞台稽古が行われ、その後安蘭さんが報道陣の質問に答え、「これでタカラヅカとお別れだという寂しい気持ちにならないよう、楽しい気持ちで最後の1カ月を過ごしたいです。そして、(最後の日となる)4月26日は、すがすがしく、完全燃焼した満足感でいっぱいの状態で迎えたい」と、完全燃焼宣言をした。

 今回の公演では、トップコンビのほか立樹遥(たつき・よう)さん、和涼華(かず・りょうか 2000年入団 男役)さん、麻尋しゅん(まひろ・しゅん 2002年入団 男役)さん、紫蘭ますみ(しらん・ますみ 1992年入団 男役)さん 、朝峰ひかり(あさみね・ひかり 1990年入団 娘役)さん、涼乃かつき(すずの・かつき 1996年入団  娘役)さん、星風エレナ(ほしかぜ・えれな 1996年入団 娘役)さん、一輝慎(かずき・しん 2000年入団 男役)さんら多くの生徒が退団する。


安蘭けいさん一問一答は次のとおり。 

 安蘭けいさん宝塚大劇場公演が終わり、一区切りついて、東京公演1カ月をどういう気持ちで過ごすか。始まってしまえば、あっという間で、これでタカラヅカから離れるんだな、と寂しい気持ちで過ごしてしまいそうなので、なるべく気持ちを楽しいほうへもっていこうと思っています

 −−今回の公演で自身楽しんでいる場面は?
 安蘭さん歌はすべて楽しいですね。ショーは、女から男に変わるところ。カツラを脱いで、飛ばす。あそこが、いちばん好き

 −−星組の後輩に伝えたいことは?

 安蘭さんたくさんあるけど、ともかく舞台を楽しんでほしいな。舞台をいつまでも好きでいてほしい。表現することが好きで、楽しんでほしい。そういうことを伝えたいです

 −−次期トップスター、柚希さんには?
 安蘭さん自由にやってください。託された者、残された者は、自分がなんとかしなくてはならない、という重責を感じるものですが、気負わず、チエ(柚希さんの愛称)の大らかな性格とダイナミックな舞台姿を、そのままファンのみなさんに伝えてほしい

 −−タカラヅカとは?
 安蘭さんタカラヅカはファンあってのもの。ファンのみなさんのことを大切に思っています。卒業してからも、ひとりひとりと個人的におつきあいしたいぐらい。ともに舞台を踏んだ仲間たちとは、また違った絆(きずな)で結ばれています

 −−トップスターとしての2年間は?
 安蘭さん自分が安蘭けいとして、まがりなりにも、この社会に立っていられるのは、やはり、この2年間で得られたもののおかげ。私にとって、とても大きな時期でした

 −−相手役の遠野あすかさんについて
 安蘭さん出会いは『コパカバーナ』。個性的な2人の関係から始まりました。同じ血液型ということもあって、なんとなくわかるような、でも、わからないような。不思議な関係でしたけれど、いつも舞台では助けてくれました。芝居をしていて、いちばん安心できる相手は、やはり、あすか。ほんとうに、良いパートナーです

 −−千秋楽の26日は、どういう気持ちで迎えたいか?

 安蘭さんやっぱり、すがすがしく気持ちよく、完全燃焼して、何かを成し遂げたという満足感でいっぱいの状態でいたいです