東京地検特捜部の思惑は なぜ政治家(会計責任者)の一斉逮捕をしないのか4

 何度でも繰り返し言おう。容疑は「虚偽記載」である。これは贈収賄事件(現在のところ)ではないのである。東京地検が2つの政治団体西松建設の隠れ蓑(ダミー)だと思うなら、その団体から寄付あるいはパーティー券を購入してもらった政治家(会計責任者)はすべて公正に逮捕されるべきだと。

朝日新聞より引用

自民政治団体側からも聴取へ 西松事件で特捜部

 民主党の小沢代表の資金管理団体陸山会」をめぐる「西松建設」の違法献金事件を捜査している東京地検特捜部は6日までに、同社のダミーとして使われていた政治団体の資金の流れの全容を解明するため、この団体から献金を受けていた自民党議員などの政治団体側からも事情を聴く方針を固めた模様だ。西松建設の資金であることの認識の有無などについて会計責任者らを調べるものとみられる。

 小沢代表が検察捜査を批判したり、民主党執行部が捜査に政治的意図があると疑う見解を表明したりしている状況の中で、検察当局は、ダミー団体の献金先となった他の与野党議員の政治団体を調べ、捜査を尽くすことが不可欠と判断したようだ。

 特捜部は、陸山会の代表者である小沢代表も参考人として事情聴取する方向で既に検討を始めており、来週から他の地検などからの検事を加えて態勢を拡充する。

 西松建設が社名を出さずに議員側に迂回(うかい)献金する際に使っていたのは、同社のOBが代表を務めていたダミーの政治団体新政治問題研究会」(06年解散)と「未来産業研究会」(同)。

 特捜部はこれまで、二つの団体からの献金額が突出して多く、団体側と一体となって献金調整などをしていたとみている陸山会を中心に捜査。小沢代表の公設第1秘書と陸山会の会計責任者を兼ねる大久保隆規(たかのり)容疑者(47)が、実際には西松建設からの政治献金であることを知りながら、03〜06年分の陸山会政治資金収支報告書に、ダミーの2団体から計2100万円の寄付を受けたとする虚偽の記載をしたとして、3日に政治資金規正法違反容疑で逮捕した。
 一方、特捜部は、他の複数の議員の政治団体も二つのダミー団体から献金を受け取っていたことを把握。こうした団体の会計責任者の中に、献金が実際には西松建設からの企業献金だと知りながら受け取っていたり、パーティー券を購入してもらったりしていた事実はないかなどを調べるものとみられる。

 ダミーの2団体は06年までの3年間で、約40の政治団体に政治献金かパーティー券購入で資金を提供。うち大半の団体の代表者は国会議員(元職を含む)で、県知事や市長が代表を務める団体もある。

 04〜06年の政治資金収支報告書によると、小沢代表側以外に2団体から献金やパーティー券購入があった主な政治団体は、二階俊博衆院議員の「新しい波」(パーティー券838万円)、藤野公孝参院議員の「自民党東京都参議院比例区第11支部」(献金400万円)、尾身幸次衆院議員の「幸政会」(同400万円)、藤井孝男参院議員の「自民党岐阜県衆議院比例区第1支部」(同300万円)、「藤井孝男後援会」(同100万円、パーティー券100万円)、森喜朗衆院議員の「春風会」(献金300万円、パーティー券100万円)などとなっている。

語りかける高校数学 数1編

語りかける高校数学 数1編