今日は「アカデミー賞」漬けの日でした

 日本経済新聞の切り口は日経らしいなw

22日開かれた米アカデミー賞の発表・授賞式で「おくりびと」(滝田洋二郎監督=53)が外国語映画賞を、「つみきのいえ」(加藤久仁生監督=31)が短編アニメ賞をそれぞれ受賞した。ここ数年、日本国内で着実に売り上げを増やしてきた邦画が「内向き」を脱して世界に市場を広げることができるか。今回の受賞は国内映画産業のグローバル化の行方を占う試金石ともなりそうだ。

 23日の東京株式市場では国内配給元である松竹の株価が急騰。終値は前週末比98円(15.2%)高の744円とこの日の高値で取引を終えた。「おくりびと」はTBSが主幹事となり松竹、電通小学館などが出資する製作委員会が製作費を拠出、著作権などの権利を保有する。今回の受賞で松竹だけでなく、他の参加企業にも収益拡大のチャンスが広がることになる。 (08:43)

 今日は早く家に帰りたかったのだけど、通勤用の自転車の鍵が行方不明(結局消失の感じ)で、帰宅が1時間余りも遅れてしまいました。朝からWOWOWを録画しており(結果は判明している)、それを観るのが楽しみにもかかわらず・・・
 しかし、アカデミー賞は、本当に「授賞式」として、そしてエンターティメントの「ショー」として素晴らしい。特に今年は、映画の製作過程を進行の柱として、映画の素晴らしさと、併せて映画人同士の尊敬と友愛(これはミッキーロークに)に包まれた一大舞台作品になっていた。

WOWOWより引用

 アカデミー賞授賞式を振り返る!過去最高の盛り上がりは演出の成功にあり
 今年のアカデミー賞は、ここ数年で過去最高の盛り上がりを見せたといってもいいのではないだろうか? 受賞作品に多少の偏りは見られたものの、一つの“ショー”としては最高の演出を見せてくれたと言えるだろう。

 中でも司会を務めたヒュー・ジャックマンの功績は大きい。これまで数多くの著名なコメディアンが司会を務めてきたアカデミー賞で、初めての司会を任されたヒューに対するプレッシャーは相当なものだったはず。しかし、オープニングではダイナミックな歌と踊りで作品を紹介し、授賞式中盤でも若手のザック・エフロンハイスクール・ミュージカル1・2・3)、ヴァネッサ・アン・ハジェンズ](ハイスクール・ミュージカル1・2)、そしてビヨンセとともにミュージカルナンバーを披露。豪華なハリウッドらしいパフォーマンスで楽しませてくれた。

 また主要部門のプレゼンターにも今年は、特別な演出がほどこされた。主演女優賞・主演男優賞、そして助演女優賞助演男優賞の発表の際、これまでは前年の受賞者が出てきて簡単なスピーチをした後に、受賞者の発表をしていたが、今年はこれまでの主な受賞者たちが登場。名優たちが、候補者一人一人に作品の中で見せた演技に対して賛辞を述べるという素晴らしい演出がされた。この演出には、候補者たちの気持ちの高ぶりが伝わってくるほどの感動があった。

 新しい演出と新しい司会者で大いに盛り上がったアカデミー賞だったが、一番の感動シーンは、2008年に亡くなったヒース・レジャー(2001年「ROCK YOU!」2008年「ダークナイト」)が助演男優賞を受賞したときだろう。彼の家族が、壇上でスピーチをしていたとき、多くの俳優仲間たちが涙を浮かべていたのが印象的だった。ヒースの父親が話したとおり、彼が愛した業界らしい、華やかなイベントが幕を閉じた。

第81回アカデミー賞
作品賞は「スラムドッグ$ミリオネア
主演男優賞は「ミルク」のショーン・ペン
主演女優賞に「愛を読むひと」のケイト・ウィンスレット
監督賞は「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイル監督
助演男優賞は「ダークナイト」のヒース・レジャー
助演女優賞は「それでも恋するバルセロナ」のペネロペ・クルス
長編アニメ部門は「WALL・E/ウォーリー」

加藤さんが最後に言った「ミスター・ロボット」で会場の笑いを取っていたのがどうも意味不明だったのがわかりました。↓

加藤監督「ソー・ヘビー」/アカデミー賞2月24日(火) 日刊スポーツ より引用
 短編アニメ部門で初受賞した加藤久仁生監督は、オスカー像を受け取ると「イッツ ソー ヘビー(とても重い)」と笑顔で第一声を発した。慣れないタキシードに慣れない英語でのスピーチ。「サンキューベリーマッチ」「サンキューマイサポーター」「サンキューアカデミー」など「サンキュー」を連発した。そして所属する映像制作会社「ロボット」を、80年代のロックバンドのヒット曲にかけて「ドウモアリガトウ。ミスター・ロボット(スティクス)」としっかりオチを作って、会場の笑いを誘った。

 授賞式後の会見では「英語がしゃべれないので、シンプルに感謝を伝えたかった。なんとなく言えたかな…」。短い言葉に喜びを凝縮させた。

 「つみきのいえ」は約12分の作品。海面の上昇に伴い、上へ上へ建て増して行った家に住む老人と家族の思い出を描く。主人公は「自分の祖父を思い浮かべながら描いた」という。

 鉛筆での手書きの質感にこだわりながら、総勢16人ほどで8カ月間かけて作り上げた。ノミネート時には「僕の作品でこんなに人がかかわったのは初めて。みんなスタジオにこもって頑張ってくれた。スタッフたちの精神的なケアなど、作品の出来だけでなく、監督として本当に勉強になった映画」と話していた。

 鹿児島の小学生時代からマンガを描きはじめ、宮崎駿作品を見て育った。大学3年時に、本格的にアニメーションを志してから10年。31歳で、あこがれの宮崎監督に続くアカデミー賞を手にした。作品はすでにDVD発売されているが、ロボットによると、劇場上映する計画もあるという。これでちょうど国内外20冠となった加藤監督は「早く日本に帰って、みんなと喜びを分かち合いたいと思います」と笑顔で語った。

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