舞風りら(まいかぜ・りら)さんの誕生日です。


 舞風りらさんは1995年入団第81期生。1995年03月31日(金)〜05月08日(月) 星組宝塚大劇場公演(阪神大震災後の宝塚大劇場復旧第1作) 『国境のない地図』で初舞台。1995年花組に配属。可憐な容姿としなやかなダンスで早くから注目を集めた。

 1996年07月16日(火)宝塚大劇場 1996年11月12日(火)東京宝塚劇場 『ハウ・トゥー・サクシード』のローズマリー役(本役は純名里沙=じゅんな・りさ=さん)で新人公演初ヒロイン(第1部)に抜擢される。1996年12月23日(月)〜1997年01月05日(日) 花組宝塚バウホール公演 バウ・ロマン『香港夜想曲(ホンコンノクターン」の映画女優を目指すテレサ役で宝塚パウホール公演初ヒロイン。主役はハワード(ハリウッドの映画俳優)役で香寿たつき(こうじゅ・たつき 1986年〜2003年)さん。

 ☆1997年03月04日(火)宝塚大劇場 1997年06月10日(火)東京宝塚劇場 『失われた楽国』新人公漠ではヒロインのリア・モンテス役(本役は千ほさち=せん・ほさち=さん)を好演。 ☆1997年04月19日(土)〜05月05日(月)花組宝塚パウホール公演 バウ・ミュージカル・コメディー『君に恋してラビリンス!』ではヒロインの一人、パトリシア役をコミカルに漠じ、キュートな魅力を発揮。主演はルディ(文無しの青年)役の初風緑(はつかぜ・みどり 1988年〜2005年)さん。  ☆1997年10月25日(土)〜11月11日(火)宝塚パウホール公演 バウ・ロマン『白い朝』―山本周五郎作「さぶ」より―で両替商「綿文」の女中おすえ役を熱演。主演は江戸で有名な表具屋の職人栄二役の匠ひびき(たくみ・ひびき 1987年〜2002年)さん。

1999年『タンゴ・アルゼンチーノ』新人公演でカフェのマダム、ミシア役で大人の女性を演じた。
2000年5組選抜メンパーとして宝塚歌劇ドイツ・ベルリン公演に主要な娘役の一人として参加し、キャリオカの場面では得意のダンス
を存分に披露した。帰国後すぐのパウ公演『トム・ジョーンズの華麗なる冒険』のソフィ役では古奥の名作喜劇に挑戦。『ルートヴィヒエ世』新人公演ではエリザベT卜皇后役を情感豊かに演じた。

 2002年博多座公演『あかねさす紫の花』では一人の男性を一達に愛し続ける女性・小月役をしっとりと演じた。2002年8月に雪組へ組替え。10〜11月雪組全国ツアー公演『再会』『華麗なる千拍子2002』で朝海ひかるさんの相手役となる。

2003年『春麗の淡き光に』では、恋人に一途な愛を捧げる女性・若狭役を停げに演じ、好評を得る。『Romance de Paris』では、クーデターに巻き込まれる王女ナディア役を可憐に且つ毅然と演じ、新たな魅力を開花させた。

 2004年4月『スサノオ』では、過酷な運命に気丈に立ち向かうイナダヒメ役を、情感たっぷ|サに演じあげた。2004年8月シアター・ド
ラマシティ東京特別公演『あの日みた夢に』のエリー役では、二人の男性の間で揺れ動くヒロインの切ない心憶を演じ、客席の共感を呼んだ。 2004年11月『青い鳥を捜して」では、不器用ながらも前向きに生きる女性ケイト役を熱演。

 2005年3月ドラマシティ公演F睡れる月』では、義兄にあたる浜松中納言に想いを寄せる大君を可憐に、南朝の工宮役を凛々しく演じ、好評を得た。2005年6月『霧のミラノ』のフランチェスカ役では、繊細な芝居でヒロインの感情を的確に表現し、客席の共感を呼んだ。2005年11月全国ツアー公演『銀の狼』では、男りのある人事ミレイユ役を好演し、新たな魅力を披露した。

2006年2〜5月、「ベルサイユのばら -オスカル編-」ロザリー役。

報知

 雪組娘役トップスターの舞風りらさんが2006年6月6日、宝塚歌劇団事務所で退団を発表した。退団後は女優に転身する。さわやかなイメージそのままに全身を白で統一した舞風さんは11年間の宝塚生活を振り返り「充実した日々を過ごせました。退団は『ベルばら』の公演が決まった1年前に決めていました。朝海さん(同組トップスター)と同時に卒業できてすごくうれしい」と晴れやかな笑顔を見せた。 舞風さん入団時から期待を集めた娘役の逸材。さよなら公演は「堕天使の涙」と「タランテラ!」の2作品。

朝日 

 上下とも白の装いで登場した舞風さんは、「あこがれの世界に入ることができ、大好きなことを毎日できる喜びを感じていた。退団する12月24日まで宝塚の生徒であることを誇りに、日々精進していきたい」とにこやかに話した。
 95年に初舞台。花組に配属後はダンスを得意とする華やかな娘役として注目を集め、03年に雪組の娘役トップに就任した。

 退団を決めた時期について「雪組に組替えしてから常に頭の中にあった。(昨夏の)『霧のミラノ』の公演前には何となく決意し、『ベルサイユのばら』という大作の次で辞めようと思った」。

 雪組は、男役トップの朝海(あさみ)ひかるさんがすでに12月での退団を発表している。その朝海には、5月の「ベルばら」東京公演の千秋楽後に退団の意思を伝えたと打ち明け、「ずっとコンビだった朝海さんと同じ時期に卒業させてもらえてうれしい」と話した。

 退団後は「体を動かすことが好きなので、この経験を少しでも生かしていけたら」と晴れやかな表情で語った。



2006年7月、全国ツアー「ベルサイユのばら -オスカル編-」ロザリー役。
2006年9〜12月、『堕天使の涙リリス役。   /タランテラ!」
2006年11月、「舞風りらミュージック・サロン A Little Flower」

 この日は相手役の舞風りらも同時退団。12年の思い出深い劇団に別れを告げた。舞台でのあいさつでは、舞風ならではの満面の笑みを終始浮かべていた。

舞風は「感謝しなければ。産まれてきたことを。苦しいこともあったけれど、幸せだった」と、「堕天使の涙」で演じたリリスという役のせりふを引用して思いを述べた。「さみしくないといったら、うそになります。大好きで入ったタカラヅカを卒業すると決めるのは一大決心でした」という心情も吐露したが、最後に「4年間おそばでいっしょに舞台を作った朝海さんに感謝の気持ちでいっぱいです。隣にいられて幸せでした。フフフフフフ」と、“まーちゃん”スマイルで締めくくった。

この日はほかに紫いつみ、夢華あやりさん、彩みづ希さん、花緒このみさん、愛耀子さん、悠なお輝さん、有沙美帆さん、専科の高ひづるさんが退団した。公演で使われたプロジェクターを流用し、組長による退団者紹介の際は、白い緞帳に各退団者のブロマイドとサインを映しだす演出も取り入れられた。

 朝海さんの後は水夏希さんがトップに就任し、相手役は雪組出身で星組娘役トップスターだった白羽ゆりさんが務める。