080512 政治 「矛盾だらけの法案」
NHKより引用。
国会は、正午から開かれた参議院本会議で、ガソリン税などの税収を、今後10年間、道路整備に充てるとした道路財源特例法案について、賛成・反対の討論が行われました。
このうち、自民党は「真に必要な道路を整備することは国家戦略であり、法案は国民と地方自治体の声を十分に反映したものだ」と主張しました。これに対し、民主党は「道路特定財源を来年度から一般財源化するとした福田総理大臣の提案を着実に実行するのであれば、法案を出し直すのが筋だ」と主張しました。そして、採決が行われた結果、法案は、民主党、共産党、社民党などの反対多数で否決されました。
法案が否決されたことを受けて、与党側は、憲法の規定に基づいて法案を5月13日の衆議院本会議で3分の2以上の多数で再可決して成立させる方針で、町村官房長官は、記者会見で「地方財政のことなどを考えると法案を廃止するという判断は責任ある対処のしかたとは思っていない」と述べました。
これに対し、民主党の鳩山幹事長は、記者団に対し「法案は、来年度から道路特定財源を一般財源化するという福田総理大臣のことばとも矛盾しており、強い憤りをもって反対していく」と述べ、法案を再可決しないよう強く求めていく考えを示しました。