2008/5/7 試合結果(その2) 対巨人 8回戦 東京ドーム

 球界の鉄人「金本知憲」に何(死球)をするのじゃ。上手くかわして顔面への打撲は防げたが・・・・あまり無理(そうは言っても出場するだろう)はしてほしくないな。

神|030 001 010|5
巨|200 000 200|4

勝:江草1勝0敗0S
S:藤川1勝1敗12S
敗:山口1勝1敗1S
HR:(神)「鳥谷ツーラン4号、矢野ソロ1号、金本ソロ5号、(巨)ラミレス ツーラン9号
神:下柳-能見-渡辺-江草-藤川
巨:木佐貫-藤田-門倉-山口-西村健

サンスポより引用

 球場全体が声を失ったのは三回二死だ。木佐貫洋投手が投じた4球目、140キロ直球が金本知憲外野手の後頭部を直撃。両手で頭を抱えた背番号6がその場にうつぶせに倒れ込む。

 フルイニング連続出場が1218試合で止まってしまうのか。阪神の首脳陣、トレーナー、巨人の原監督までがグラウンドに飛び出した。1分、2分…。もどかしい時間が刻まれる。3分後に自らの力で立ち上がり、ベンチでアイシングを行って戦場へ戻った。

 「モロやったな。(少し避けたけど)関係ないやろ。意識はずっとあったけど、立ち上がるのが怖かった。経験上、フラッとするからな」


ニッカンスポーツより引用

 恐怖心は、立ち上がった瞬間に消し去った。金本が常識では考えられない、まさに「鉄人」の本領を発揮した。6回1死走者なし。門倉から右翼席へ今季5号ソロを運んだ。一時は点差を2に広げ、勝利に貢献する大きな1発だった。
 「木佐貫は威嚇したわけでも故意でもない。オレは何でもない。大丈夫だから。」
 試合後は相手の木佐貫を気遣った。タクシーで都内の病院に直行し、検査した結果、幸いにも骨には異常なく、「左後頭部打撲」だった。頭部死球は05年6月2日、ソフトバンク三瀬から受けて以来だが、金本のすごさは死球直後の打席にある。阪神移籍以来、この試合の1発を含め、13打数6安打で打率4割6分2厘は驚異的だ。多くの打者は死球後遺症で腰が引ける傾向があるが、金本は逆に外角球に踏み込んで対応した。

 岡田監督は「展開的にも(金本は本塁打を)狙っていたんじゃないか。後の投手は厳しい内角もつけないだろうし。ベテランの読みと、やはり気持ちだろうな」と感服した。8回にも1死一塁から左前打でチャンスを広げ、決勝の右前適時打を放った葛城に珍しくガッツポーズした。

 「もともと万全じゃない。でも覚悟して開幕しているんだから」。この日の試合前にそう話していた。オフに左ひざを手術した影響は、開幕から1カ月がすぎて体のあちこちに出ているという。ただ弱音を吐くどころか、グラウンドに立てば誰よりも頼りになる主砲だ。通算400本塁打に王手をかけた1発。


スポニチより引用 しかし、打球にコンタクトしてはいけないな。

【巨4―5神】巨人は運にも見放され、首位阪神とのゲーム差が今季最大の8・5ゲームに広がった。7回1死一、二塁から、ラミレスの打球は左翼席最前列に飛び込んだかに見えたが、阪神ファンがはじき返して判定は二塁打本塁打と判断されれば逆転だったが、この回は同点止まりで直後に勝ち越しを許した。

 

 誰もが目を疑った。低い弾道で左翼席へ向かって飛んだラミレスの一撃は、スタンドから身を乗り出した阪神ファンの手に当たり、角度を変え失速したように見えた。打球はフェンスの最上部に当たってグラウンドにポトリ。すぐさま真鍋三塁塁審はボールデッドを宣告した。巨人ファンの「ホームラン!」の大合唱が響く中で協議した審判団の判定は「二塁打」。顔を赤らめ、目をむき出しにした原監督の猛抗議も実らず、試合にも競り負けた。

 問題の場面は2点を追う7回1死一、二塁。初回に先制の9号2ランを放っているラミレスが阪神・能見の甘いスライダーを強振した。本塁打の判定なら、もちろん逆転3ラン。結果的に“10人目の野手”に阻まれた格好となった。試合後、原監督は「こっちは必死に(判定を)覆すべくグラウンドで全力を出した(抗議した)わけだから。そんなこと言ってもね…」と言葉の端々に不満をにじませた。本塁打ではリーグ単独トップとなったラミレスも「非常に厳しい判定。あれが本塁打なら逆転して勝っていた」と複雑な表情で振り返った。

 左翼席で手を伸ばした20代の男性ファンは「(打球は)手に当たってない。横をすり抜けてフェンスに直接当たった」と証言したが、審判団は妨害行為については認めている。真鍋塁審は「ファンの手に当たったというのを確認した上で、当たらなくてもフェンスを越えていなかった、という判断。打球に近かった私が判断した」と説明した。