ちりとてちん第8週「袖振り合うも師匠の縁」

11月19日(月)〜11月24日(土)
居酒屋「寝床」での徒然亭一門会は、草若(渡瀬恒彦)が三年ぶりの高座に上がり、大盛況の内に終わった。余韻の冷めぬ中、喜代美(貫地谷しほり)は福井に帰る家族を見送る場で突然「落語家になる」と宣言してしまう。正典(松重豊)は激怒して喜代美を連れ帰ろうとするが、糸子(和久井映見)が「お母ちゃんと勝負して、あんたが勝ったら好きにしてええ」と告げ、二人は大根のすり下ろしで対決することに。勝負は思わぬ手段で喜代美が勝ち、晴れて草若に弟子入りを願う。
 ところが肝心の草若には「あなたを弟子にとるわけにはまいりません」とあっさり断られる。一度は弱気になる喜代美だが、清海(佐藤めぐみ)がテレビで活躍する姿を見て、このままあきらめるわけにはいかない、と思い直す。だが草々(青木崇高)には、三年もの間、落語から離れていた師匠が弟子をとって育てることは難しい、と言われてしまう。
 何とかして弟子入りしたい喜代美は、独学で落語を学ぼうとするが、無理がたたってカゼをひいて倒れてしまう。そこに突然、福井から正典が現れる。正典は寝込んだ喜代美を看病しつつ、草若に思いがけないことを頼む。