ちりとてちん第1週「笑う門には福井来る」

 10月1日(月)〜10月6日(土)
1982年、夏。9歳の和田喜代美(桑島真里乃)は、父・正典(松重豊)の実家がある福井県小浜市に母・糸子(和久井映見)や弟の正平(星野亜門)と共に引っ越す道中にあった。正典が若狭塗箸職人の祖父・正太郎(米倉斉加年)といさかいを起こして以来、10年ぶりの里帰りである。小浜に辿り着いた一家は、元芸者の祖母・小梅(江波杏子)や叔父・小次郎(京本政樹)と喜びの再会を果たす。だが正太郎は、塗箸を継ぎたいと頭を下げる正典を許そうとしない。
 一方喜代美は転校先の小学校で、同姓同名の同級生・和田清海(佐藤初)と出会う。学校一優秀で人気者の清海に対して、喜代美は何かにつけ脇役扱いされてしまう。何とかクラスの人気者になろうと糸子まで巻き込んで頑張る喜代美だが、結果はことごとく裏目に出る。唯一の慰めは、祖父の箸工房で聞く落語だった。落語の面白さに惹かれ工房に通ううちに、喜代美は正太郎とすっかり仲良しに。そしていまだに折り合わない正太郎と正典を仲直りさせようと、必死になる。だが喜代美の願いもむなしく、正太郎は病で突然倒れてしまう。