政治家とは「特に言葉を武器にする」人であるなら「失言」は致命傷

 わたしたちは時間の経過とともに、事柄に対する粘着力が衰えていくものだ。はじめは、「失言」に怒っていたのが、いつのまにか「仕方ない」ついで「いつまでもなにを騒いでいる」に変化するものだ。しかし、わたしは政治家という職業は「話す」こと、人に感動を与え説得すること、自分の理想を語り、それを大きな賛同を得てより大きな力としていくこと、つまり話すことは=言霊(ことだま)なのです。1度の失言で大臣を辞めなくて良いなどの論もあるが、政治の世界に生きる人は、多分この失言は致命傷と感じているだろう。