のだめ最高か 欧米か

 昨日の「のだめカンタービレ」良かった。しかし、竹中直人は欧米人には見えないな。主役ののだめを演じた上野樹里(映画「スイングガールズ」でテナー・サックスを演奏)のピアノ演技と漫画の雰囲気を忠実にあらわす演技が最高です。それで10月13日発売のだめカンタービレ #16 を税込み409円(何気に1円得な本屋だ)で買った。内容は毎月2回発行のKissで読んでいるのでわかっていても連続して見るのがまた楽しからずや。
本当にこの本は教養とギャグが入り混じっている。
 ページ115〜116で千秋がのだめに語る=1500年くらいまえは、神の作った世界の調和を知るための学問が天文学幾何学、数論、音楽だったんだ。本来、音楽(ムジカ)とは調和の根本原理そのものを指していて、理論的に調和の真理を研究することが「音楽」だった。中世ではその音楽理論を熟知して「理性の力によって作品全体に対し入念に音楽を判断できる人」を「音楽家(ムジクス)」といって、ただ音を歌ったり演奏したりする人を「歌い手(カントル)」といった。「カンタービレ」の語源だよ。
 こういう語りがあるかと思えば、親友のターニャを「のだめカレー」で食中毒にしてしまう(ページ15)あたりの落差がとてもいい。

のだめカンタービレ 16巻 限定版 (プレミアムKC)