東証大引け・反発で高値引け、1万6000円に迫る――アジア株高を好感

 26日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反発した。大引けは前日比277円1銭(1.77%)高い1万5970円76銭で高値引けとなり、19日以来1週間ぶりの水準を回復した。前日の欧米株式相場が上昇したことに加え、アジアの株式相場がこの日は堅調で、外部環境の好転を好感した買いが集まった。銀行株など前日に下げていた銘柄に対する自律反発狙いの買いが活発だったほか、株価指数先物にまとまった買いが入ったこともあり、幅広い銘柄が上昇した。東証株価指数(TOPIX)も反発し、1600台に乗せた。

 前日に欧州株が反発したほか米国株が続伸したことで、朝方から買いが先行する展開。後場寄り直後には1万5800円台前半に伸び悩む場面もあったが、インドをはじめとするアジアの株式相場がこの日は総じてしっかりしていたため、大引けにかけては再び買いが優勢になった。一部機関投資家の値ごろ感からの買いが下値で入っているとの指摘もあった。ただ新興市場の相場がさえない展開だったことが、相場全体の上値を重くする要因となった。

〔NQN〕 (15:28)