本当!自転車は凶器になるよ

 大阪は自転車がやたらと多い街であり、いわゆる合理的精神が発達しているので、バスや電車に乗るくらいならチャリンコ(大阪では自転車をこう呼ぶ)を転がしていく人がたくさんいる。それで悪い奴なら商店街でも平気に携帯をかけながら猛スピードで走るので、歩行者はたまったものではない。こいつらは道路交通法を全く無視している。自転車は自動車のゾーンにあり、歩行者が最優先なのだ。携帯かけながら運転すればつかまるのですよ。

歩行者9割「危ない」 天神橋筋商店街、自転車禁止検討
 「日本一長い商店街」として知られる大阪・キタの天神橋筋商店街が、昼間の自転車の乗り入れの全面禁止を検討していることが十五日、分かった。今年九月に同商店街が行ったアンケートでも歩行者の92%、自転車利用者の73%が「自転車は危ないと感じたことがある」と回答。同商店街では自転車から降りて押して歩くのは「OK」としているが、商売と住民生活に直結する問題だけに、議論が分かれている。(木村さやか)

 同商店街は総延長約二・六キロ。北側の天神橋七−四丁目までは幅員が約五メートルと狭いため、すでに自転車の乗り入れが禁止されているが、幅員が七・五メートルと比較的広い一−三丁目(約一キロ)には規制がない。

 ただ、規制区域でも降りて歩く人は現実には少ないうえ、近年の「都心回帰」現象で周辺人口は増加。天満署の調べでは、商店街の交通量は一時間に歩行者約八百四十人に対して自転車約五百七十台。事故としての届け出は今年二件だが、以前から「スピードをあげた自転車が歩行者とぶつかりそうで危ない」との声があがっており、同署は「実際にはもっと多いはず」とみている。

 今年九月には二丁目付近で、同署と合同で「自転車は押して歩こう」キャンペーンを実施。あわせて歩行者、自転車利用者、商店街関係者の三者に対するアンケートを行い、利用者と住民の意識を調べた。

 その結果、歩行者の92%、自転車の73%が「自転車は危ないと感じたことがある」と回答。歩行者の86%、自転車の67%が「押して歩くべきだ」と答えた。「危ないとき」としては「歩行者との接触」をあげた人がいずれも多かった。

 その一方で、商店街側では76%の人が通行手段に自転車を使うと回答。目的は「仕入れ・買い物」が60%、「配達」も21%あった。このため自転車が危ないと感じたことがある人は85%いたものの、「十時から十九時の間は自転車を押して通行」に賛成した人は62%にとどまった。「自転車のお客さんが来なくなるのが心配」「徐行を呼びかければ十分」など、商売に直結するだけに切実な声が多かったという。

 同商店街では今後、駐輪場対策などについても検討した上で、買い物客で込み合う時間帯については自転車の乗車禁止を導入する方針。今月二十二日にも二度目のキャンペーンとアンケートを行う予定だ。

 天神橋筋商店連合会の土居年樹会長(68)は「住民の生活に直結することなので、十分な合意を得たうえで進めたい」と話している。


【用語解説】天神橋筋商店街
 大阪市北区にあるアーケード商店街。南北の総延長約2・6キロに約1000店が並ぶ。江戸期に日本の物流で主要な役割を果たした「天満青物市場」を中心として発達、「天神橋」の名が定着するまでは、大川から西へ数えて10本目の南北縦に走る通りだったことから「十丁目筋商店街」との呼称で親しまれていた。