失敗は早い目にしたほうがいい。

 読売新聞11月2日の社説で冒頭「証券市場は、企業と投資家を仲介し、日本経済に資金を円滑に流す役割を担う公共財だ。それが一時的にせよ、全銘柄の取引停止に陥れば、市場の信用が揺らぎかねない。」「東京証券取引所で、株式売買を取り次ぐコンピューター・システムに障害が発生し、全銘柄の取引が約3時間にわたって停止した。」と昨日の事件?事故を論じています。確かに、時間で勝負する株式だけに、重大な事故との認識は正しい。ただ、誰しも失敗はする。失敗をしないということがそもそもおかしいのである。僕的には早い目にシステムがとらぶってよかったとさえ思っている。ネットによる株ブームの勢いはこれからも、よほど痛い目に遭わない(バブル)限りにおいて、止まらないだろう。だとすれば、いまの(10月に更新)システムでは、いつまでも持たないだろうから、もし、今の取引の倍の規模でシステムが停止すれば、3時間のストップではすまないかもしれない。いま、システムを根本的に見直し(バックアップも含め)が必要であるなら、この事故はいい失敗だと思う。