社長さんの詫び状

 会員宛に下記のとおりのメールが配信されました。

虚偽メモに基づく報道、取材資料流出についてのおわび

 朝日新聞アスパラクラブ会員の皆さまへ
  2005年10月

 拝啓 時下ますますご清祥のことと存じ申し上げます。
 平素は朝日新聞のご購読とアスパラクラブをご利用いただきまして、誠にありがとうございます。

 さて、先頃、総選挙に関して、長野総局の若い記者による虚偽メモに基づく誤った記事が掲載されましたことにつきまして、あらためて心よりおわび申し上げます。
 新聞としてあってはならないことであり、この記者を解雇すると同時に、東京本社編集局長を更迭いたしました。今回の事件の検証は、9月15日付の3ページの特集記事として掲載しました。
 また、NHKの番組改変報道に関する取材資料が社外に流出した問題につきましては、このほど編集担当役員と東京本社社会部長を更迭いたしました。

 今年1月の「NHK番組改変」報道につきましては、社外の有識者4人の方を委員とする「NHK報道」委員会から「公共放送と政治という表現の自由にかかわる重要な問題に切り込んだことは評価できるが、1月の最初の記事については、真実と信じた相当な理由があるにせよ取材が十分であったとはいえない」とのご指摘を受けました。委員会報告は10月1日付の2ページの特集記事として掲載しました。

 朝日新聞の責任者として、一連の不祥事を防げなかったことについての責任を痛切に感じています。編集部門を中心にした抜本的な改革に不退転の決意で臨み、朝日新聞の再生への取り組みを軌道に載せることで、責務を果たす所存です。

 読者の皆さんの信頼を取り戻すため、朝日新聞で働く全員が力を合わせて頑張って、良い新聞を作っていきます。アスパラクラブもサービスの充実に取り組んで参ります。今後ともご愛顧いただきますよう、心からお願いいたします。

敬具 

朝日新聞社
社長 秋山耿太郎