がんばっていきまっしょい 第9艇

 うぇ〜ん近頃涙腺が脆くなり・・・・主人公の悦子(鈴木杏)は県大会でライバル「新海高校」に勝ったものの、腰に激痛を覚える。そして、ついにドクターストップ、皆と全国大会の琵琶湖へ行けずに退部をしてしまう。(下のシーンが僕の涙腺を刺激した)

全国大会の朝がきた。「みんな、頑張ってほしいなあ」。今ごろは会場へ向かうバスに揺られているだろう。家族と朝食の卓を囲んでいた悦子のほおをいつしか涙が伝わっていた。「みんなが頑張るいうときに、私、何しとるんやろ」。悦子が泣きながらご飯を食べていると、突然幸雄が大きな音を立てて茶碗を置くなり「オレは満足ぞ」と声をあげた──。

 幸雄は一言ずつかみしめるように言った。「そんな風に仲間を思いやれるだけで、オレは満足ぞ」。それは大会に出場することよりも、レースに勝つことよりも大事なこと。「なのにボート好きという気持ちにまで背ぇ向けるんか」。悦子は再び涙があふれてくると「今でも大好きや」としゃくりあげた。「行くぜ琵琶湖」。幸雄が部屋を出て行くと悦子もはじかれたように立ち上がった