7月27日(水)シャトル帰還に黒い影

シャトル、軌道上で点検準備 耐熱タイルの破片脱落 アサヒ・コム 2005年07月27日

 打ち上げに成功した米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル飛行再開機ディスカバリーの飛行は順調で26日、最初の重要な任務となる機体点検の準備を始めた。一方でNASAは、打ち上げ後に機体の底部から耐熱タイルの破片が脱落したと発表した。原因や損傷程度は不明だが、タイル損傷は帰還時の事故につながる危険性があるため、今後、軌道上での点検結果と合わせ、映像をさらに分析していく。

 耐熱タイルの破片は、今回初めて外部燃料タンクに設置されたカメラが撮影した。打ち上げの1分後、機体前部の車輪格納庫の扉付近で、耐熱タイル(21センチ四方)の一部(3〜4センチ)が機体からはがれ、脱落していく様子が映っていた。



米で核テロ起きたら「メッカを核攻撃

 米国の移民制限など保守的な主張で知られるトム・タンクレド下院議員(共和、コロラド州)がラジオ番組で7月中旬、テロリストが米国内に核兵器を持ち込んだ場合の対応策を聞かれて、イスラム過激派が米国に核攻撃した場合の対抗策として「イスラム教の聖地を壊滅させることもできる」とサウジアラビア・メッカへの核報復を示唆した発言をおこなった。司会者が「メッカへの爆撃ということか」と確認したのに対して「そうだ」と述べた。

 発言の撤回を求める声に対して同議員は「広島やドレスデンを爆撃した際、我々は必ずしも必要でない多くの人々を懲らしめた。戦争とはおぞましいものだ」などと釈明した。

 米国国務省は「イスラムを侮辱する発言」(エアリー副報道官)と批判。「我々は宗教としてのイスラムやその聖地に敬意を払っている」と米政府の立場を説明した。トルコ外相が発言を批判するなど波紋は海外にも広がりつつある。