7月14日(木) 野口さん飛べず

シャトル打ち上げ、16日以降に延期 センサー誤作動 アサヒ 2005年07月14日引用。

 米航空宇宙局(NASA)は米東部時間7月13日午後1時半ごろ(日本時間14日午前2時半ごろ)、約2時間20分後に迫っていたスペースシャトルの飛行再開機ディスカバリーの打ち上げを中止した。外部燃料タンクのセンサーが正常に反応しなかったため。原因や深刻度は不明で、14日に詳しく分析する。NASAによると、打ち上げは早くても16日(同17日)以降になる見通しだ。ケネディ宇宙センターでは13日朝、ディスカバリーの外部燃料タンクに推進剤(液体酸素と液体水素)を注入。昼過ぎには、野口聡一さん(40)ら乗組員が相次いで機内に入り始めた。
 だが、その直後、外部燃料タンク内の4個のセンサーを最終点検したところ、1個が正常に反応しなかった。「すべてのセンサーが正常に働かないと打ち上げない」という規則に沿い、NASAは打ち上げ中止を決めた。決定が伝わると、野口さんら乗組員は次々と機内から退出した。問題のセンサーは、液体水素が残り少なくなった際にエンジンを切るのに働く。誤作動すると、シャトルの上昇中にエンジンが止まり、緊急着陸を迫られるといった恐れがある。シャトル計画副部長のウェイン・ヘール氏は「深刻な事態になりかねない」と述べた。