7月5日(火)都議選


◎関西にいる人間からみれば東京都議会議員選挙も単なる地方選挙にしか見えない。有権者が1000万人を超すという大規模選挙だからこそこうも大騒ぎになっているのだろう。さて、選挙結果は微妙というか大勢に影響なしというところである。2大政党化というが、依然として多党化であると思う。公明党共産党の存在はやはり無視できない。この両党の日常活動は自民党民主党の比ではないし、信者や党員の選挙にかける信念は、近年勢いが落ちてきたとは言え、すさまじいものである。一定割合の支持(それも固定票)がある限り、日本では2大政党は実現しないのではないか。

□7月5日付・読売社説(2)[東京都議選]「2大政党化の潮流が及んできた」

 国政選挙での自民、民主両党による2大政党化の傾向が、数の上では、東京都議選の結果にも現れた。民主党が第2党へ躍進し、自民党は後退したが、第1党は維持した。両党の議席差は前回の31から13にまで縮小した。改選前に第2党だった公明党は、前回の当選者数を堅持した。共産党は2議席減らした。

◎読売がいうところの内実=政策という考えだが、僕は政党とは上からくる政策(つまり政権維持あるいは奪取のための戦略)と地域・住民あるいは業界・労組との相互依存(選挙に着実に勝つための戦術)をどの歯車(党員・信者・企業・団体・労組・宗教などなど)で効率よくまわせるかにその浮沈はかかっていると思っている。選挙は時の運、ブーム、スターなど選挙のプロさえ戸惑う不確定要素も抱えているが、実際には公示・告示前には勝敗は決しているというのが普通である。特に、争点がない場合(本当は盛りだくさんなのに=小泉首相が応援演説に行かないのも争点隠しです)は党の集票能力という特殊な力が威力を発揮する。

 選挙戦の実態を見ると、内実を伴う2大政党型の政治につながるのかどうか、疑問がある。

◎将来なりたくない職業の上位に入ろうかという政治家の言う「政策」に絶望しかけの中何を言いたい社説なのか。

 2大政党化の流れも、今後さらに強まる可能性がある。大事なのは、政策論争を通じ、2大政党化の内実を豊かにしていく努力だ。

資料リンク→http://makyabery.exblog.jp/1182572/
勝手にトラバ→「あんなこと、こんなとこ。どんなこと?」さんのエントリー 都議選について-その2

さらに、政治家の公約がどんなものかはみなさんがよくご存じの通りですし、各党間の相違ってどれほどのものがあるでしょうか。民主党の多くが旧自民党ですし、党首同然、なんだかはっきりしません。公明党の当選はうちの区では確実です。共産党もうちの区ではほぼ確実。つまり、投票してもしなくても品揃えには変わりないという事実があるのです。社民党は立候補していませんし。

◎このあたり↑は強く強く同感でしゅ。

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