宇宙戦争が観たい

スポーツニッポン 2005年4月5日より引用。

  スピルバーグ:武道館で「宇宙戦争」Wプレミア
 スティーブン・スピルバーグ監督(57)、トム・クルーズ(42)主演のSFパニック大作「宇宙戦争」のワールドプレミアが、6月13日に東京・日本武道館で開催されることになった。米ハリウッド・メジャーの超大作が、日本で初披露されるのは極めて異例。世界的なビッグ・イベントになることは必至で、当日は両雄に加えて娘役のダコタ・ファニング(11)らが一堂に顔をそろえる。
 トム クルーズ [PP-0087] [ポスター]

 スピルバーグ監督は3月初旬に、「宇宙戦争」の自身の撮影現場を日本の報道陣にだけ初公開。その際、「トムと一緒に日本に行くよ」と封切りに合わせての来日を公言していたが、その公約どおり大きな手土産を持ってくることになった。

 製作のパラマウントとドリームワークスは、スピルバーグ監督作品として最高の製作費1億3300万ドル(約144億円)を投じた「宇宙戦争」のお披露目に当たり“新たな試み”を検討。2人が大の親日家で知られることから、ワールドプレミアという晴れの舞台に日本が指名された。

 来日が6月中旬と打診された時点で、配給のUIPは、トムの出演作が上映されたことのない日本武道館を会場に決め、数日間にわたって予約を入れる万全の受け入れ態勢を整えた。そして、4日までにキャンペーンは6月13日という明確な返答があり、ワールドプレミアの開催が正式決定した。

 ハリウッド・メジャーの超大作が日本で初披露される快挙。過去には、97年の東京国際映画祭のオープニングを飾った「タイタニック」と、主演のトムが映画の舞台となった日本に敬意を表した03年の「ラスト・サムライ」がある程度だ。

 当日の演出に関しては今後、日米間で煮詰めていくが、約7000人を招待する予定で、海外メディアの取材も殺到するのは必至。さらに、武道館前にはレッドカーペットを敷き、入場の際に2人のファンサービスも予想されることから、警備態勢も「100〜200人が通常といわれるが、それをはるかにしのぐ強化態勢になる」(UIP)という。

 日本で披露された後の19日に、ロサンゼルスでのプレミアが開催される。公開は全世界同日の6月29日になる。

 ▽宇宙戦争 SF作家のH・G・ウェルズが1898年に発表した小説が原作で、設定を現代に置き換え再構築。人類をはるかに上回る知能を持つエイリアンが5000年前から計画していた地球侵略計画が、世界16カ国で同時に決行される。エイリアンは、地中と上空から襲来。突然、街が廃虚となった現実を目の当たりにしたトムが、娘(ファニング)と息子(ジャスティン・チャットウィン)を連れて、生き残るために戦う姿を描く。凶暴なエイリアンの造形に関しては、厳重なかん口令がしかれている。