新たな展開へ

       ライブドア フジテレビ株取得に本腰 
 ニッポン放送株の取得を進めているライブドア保有比率が、昨年九月末時点での議決権ベースで50%超となり、今後はフジテレビ株式の買い増しも検討していることが十七日、分かった。買い増し資金などの確保のため、ライブドア保有するニッポン放送株や、ニッポン放送保有するフジ株を担保として借り入れをすることも検討している。 
 ライブドアは、フジ株の買い増しにより、フジサンケイグループの中核であるフジの経営に影響力を持ち、グループ全体との業務提携を目指す。
 ライブドアは、ニッポン放送株の約35%を取得した二月八日以降、買い増しを続け、議決権ベースで50%超を確保した。ただ、議決権の算定基準は昨年九月末時点で議決権のある株数。今年三月末に株主名簿を確定した際の変動は必至で、ライブドアは、株主総会で確実に過半数を取るため、発行済み株式の50%超を目指してニッポン放送株の取得を続ける方針。
 さらにライブドアは「本丸」であるフジの株取得にも本腰を入れる。現在保有するフジ株は、大量保有報告書の提出義務のある5%に満たないとみられる。フジ株を買い進める一方、ニッポン放送保有するフジ株22・5%も活用する考えだ。
 ただ、ニッポン放送が持つ22・5%は議決権を失っている。議決権を復活させるためには、フジが保有するニッポン放送株の保有比率(約36%)を25%以下にすることが条件。このためライブドアは、六月の定時株主総会ニッポン放送の経営権を握った後、増資によりフジの保有比率を引き下げるとみられる。

産経新聞より引用(どうでもいいですがフジテレビはこの頃ようやく報道するようになってきた)

ニッポン放送株 ライブドア46・24% 15日現在取得株担保に買い増し 
 ライブドアが買収を進めるニッポン放送株の保有比率が七日時点の42・23%から、十五日現在で発行済み株式の46・24%となったことが十七日分かった。ライブドアが六月の株主総会ニッポン放送の経営権を掌握できる50%超を取得できるかどうか、ぎりぎりの情勢が続いている。また、すでに取得した株式を担保にした信用取引で、同放送株をさらに買い増していたこともわかった。
 ライブドアが関東財務局に提出した大量保有報告書によると、同社は十五日までにニッポン放送株を計千五百十六万六千九百三十株取得した。この株数は昨年九月末時点の議決権ベースで、49・78%となる計算だ。
 ただ、ニッポン放送の場合、放送局に対する外資規制のため、20%を超える外資保有分は名義書き換えが行われず、議決権のない「失念株」となる。昨年九月末時点で発行済み株式三千二百八十万株のうち、議決権から除外される株式が二百三十三万株余りあった。
 ライブドアが取得したニッポン放送株には、こうした外資の失念株が相当数含まれるもようだ。このため、ライブドアが現在保有する議決権比率は、発行済み株式ベースに近いとみられる。
 最終的な議決権比率は三月三十一日現在の株主名簿で確定するが、名義書き換えには四営業日が必要であり、週末をはさむため、二十五日までの取得株数が議決権比率の確定を左右する。
 議決権比率で50%超を確保すれば、ライブドア株主総会で取締役の過半数を送り込み、ニッポン放送を子会社化する構え。だが、市場で取引されるニッポン放送の株数は限られており、ライブドアが50%超を獲得できるかはなお不透明だ。
 一方、報告書で明らかになった信用取引で、ライブドアは三月十日時点で取得したニッポン放送株の二十万九千株(十三億円相当)を担保に入れていたが、十四日時点で六十万七千株(四十億円相当)に増やし、十五日時点では百十三万四千株(八十億円相当)にまで拡大している。 ニッポン放送株は十五日の七五〇〇円から、十六日にはストップ安の六五〇〇円に急落、十七日も続落した。株価動向は、信用取引の決済を含め、ライブドアの株取得資金にも影響を与えそうだ。