日枝の硬軟両面作戦 油断するな(想定内でも)ホリエモン!

読売新聞より引用です。

堀江社長 「フジ株売却しないで」 ニッポン放送経営陣に手紙
 ライブドアが、ニッポン放送亀渕昭信社長ら全役員に対し、ニッポン放送保有するフジテレビジョンや音楽会社ポニーキャニオンなどの株式を売却しないよう要請する手紙を送付したことが12日、明らかになった。
 ライブドア関係者によると、買収を仕掛けられた企業が、重要な資産や事業を外部に売却して企業価値を低下させ、買収の意義を失わせる「クラウン・ジュエル」というM&A(企業の合併・買収)の防衛策を行わないよう、ニッポン放送の経営陣をけん制する狙いがあるという。
 手紙は、東京地裁が11日にニッポン放送によるフジテレビへの新株予約権発行を差し止める仮処分決定を行ったことを受け、同日に堀江貴文社長名で発送された。
 法廷闘争で苦境に立ったフジ・ニッポン放送側が、新たな対抗策を打ち出すことを警戒し、早々に手を打った形だ。
 またライブドア関係者は、フジテレビの日枝久会長が12日未明にライブドアとの提携に含みを示したことから、14日以降にフジサンケイグループ関係者との会談の可能性を模索する考えも明らかにした。

ヤフー辞書より引用

クラウン・ジュエル (2005年3月4日)
直訳すると「王冠についている宝石」。つまり「たいへんな価値のあるもの」、「垂涎の的となるもの」という意味である。M&A(企業の合併と買収)において、買収する会社における資産価値、収益力、事業力などが、もっとも魅力的な部門をさす。そうした魅力的な部門があるから、株を買い集めることによって、その会社の経営権を握るだけの価値があるということだ。2005年2月に表面化したライブドアニッポン放送株買収は、ニッポン放送がフジテレビの株の22.5%を所有しており、ニッポン放送の経営権を握れば、フジテレビの経営権を握ることにもなるのが、「クラウン・ジュエル」にあたるとみられている。アメリカなどではこうした「クラウン・ジュエル」目的のM&A対策としては、買収がかけられると同時にクラウン・ジュエル部門を売却したり、分社化して買収会社の支配が及ばないようにしたりする。こうした買収防御策を「スコーチド・アース・ディフェンス」(焦土戦術)とよんでいる。