第2次頂上決戦①

 ライブドア・ニュースより引用(自前の意見はないのかと自問自答=ないなw)

  堀江社長 一問一答「ちょっとだが前進」【ライブドア・ニュース 03月11日 東京】−11日夜、ライブドア本社で開かれた、東京地裁の決定について同社堀江貴文社長の会見要旨は以下の通り。
― 発行差し止めの仮処分が出たことについての率直な感想、持ち株比率、今後のスケジュールは?
堀江:主張が認められて嬉しい。持ち株比率に関しては、大量保有報告書で報告します。今後も買い進める方針です。フジ(フジテレビジョン)が33.4%以上持っていることについては特にコメントはありません。
― ニッポン放送上場廃止の可能性についてはどうか? フジとの話し合いの状況は?
堀江:上場を維持していく方向。協力できるような形になりたい。フジとは継続的に話し合いをしたいとオファーをだしている。現状で話し合いはないが、いつでもコンタクトをとれる状況にはあります。電話をしたりして、(提携の)話をしているが、会えないという状況です。
― ニッポン放送フジサンケイグループとの取引打ち切りについて裁判所の判断がないが?
堀江:仮に打ち切られても大きな影響はないが、現状維持したほうがお互いのためと思います。フジもニッポン放送の株を持っており、運命共同体と言える。
― フジが35%以上取り、ニッポン放送の決議に拒否権があるが?
堀江:特別決議をいますぐ必要なことと考えているわけではない。
― 前進ですか?
堀江:前進したと思っている。話し合いのテーブルについてもらえる可能性が高まったという点で、ちょっとだが前進。
― フジサンケイグループとの関係は?
堀江:フジサンケイとの関係を一旦切るとかじゃない。ニッポン放送の価値が毀(き)損するという論点だろうが、基本的に毀損はしないと考えている。できるだけ仲良くしていきたい。最初からそう言っています。断片的に伝わっているので、私が当社のサイトでやっている所信表明をみてほしい。すべてがぎっしりつまっている。それを見ていただければ誤解なく分かっていただけると思います。ぜひがっちり連携させていただいて、インターネットを取り込んだメディアの新しい形を見せて行きたい。日本発世界のメディア・IT・ファイナンシャルグループを作りたい。放送のメリットであるリーチ(集客)を使って、よい作品・コンテンツをこれまで以上にお金をかけてつくりたい。制作の現場はもっとお金を使ってハリウッド映画に負けないようなものをつくりたい。コストカッターとか言われてるが、今でも金をかけるべきところはかけ、効率化すべきところは効率化しています。
― 過半数取る自信はあるか? 難しいといわれてるが? トヨタなどある程度の株数があり、長期保有すると表明しているところがあるが?
堀江:自信があるとかないとかじゃなくて、そういう方向でやっていく。フジサンケイグループニッポン放送さんと協力体制を作りたいと考えていますし、今後も提携を呼びかけていきたい。

毎日新聞より引用<フジテレビ会長>堀江氏との会談に含み
 ライブドアの仮処分申請を認める決定を受け、フジテレビの日枝久会長は12日未明、東京都杉並区の自宅前で「結果については残念だが冷静に受け止めている。向こうが会いたいというならば、こちらにメリットがあると判断すれば担当を通して会ってもいい」と語り、これまでの「会うつもりはない」との姿勢をやや軟化させ、会談の可能性に含みをもたせた。またニッポン放送は11日、「当社の正当性を確信しており、ただちに東京地裁に異議申し立ての手続きを行う」とのコメントを発表した。

やはり、こいつはこういうやつだ。この前までは会うつもりはないと明言していたのに。
「密室談合」に誘い込もうとしている。さあどうするホリエモン

 新株差し止め…自民「流れを注視」民主「妥当な判断」 読売新聞より引用
 ニッポン放送株のフジテレビジョンへの新株予約権発行の差し止めを命じる11日の東京地裁の仮処分決定について、自民党武部幹事長は「裁判の流れを注視したい。政治が介入すべきではない」と述べた。久間総務会長も「しばらく司法の場での争いが続く。民間企業間のことであり、静かに見守りたい」と語るなど、慎重な発言が目立った。
 ただ、党内には、「どちらかというとライブドアが正しいと思っていた。国際標準に照らして妥当な判断だ」(舛添要一参院議員)、「感情的にライブドア堀江貴文社長個人をどう思うかとは別に、ルール上はこういう判断にならざるを得ない」(野田聖子・元郵政相)との肯定的な受け止めもあった。金子一義党税調副会長は、「堀江氏のような活動をする人が生かされる方向で解決されるといい」と語った。
 民主党は「法律上は妥当な判断」とする仙谷由人政調会長談話を発表した。
 談話は、「この問題をライブドア対フジテレビ・ニッポン放送という図式で考えると問題の本質を見誤る。本当の図式はライブドア対一般株主、フジテレビ・ニッポン放送対一般株主であり、一般株主がないがしろにされているのが最大の問題だ」と指摘した。
 岡田代表は「裁判上の手続きなので、あまりコメントすべきではない」としながらも、「一般株主の権利保護に関し、警鐘を鳴らしたことは重く受け止めるべきだ」と記者団に語った。

今までフジ側にたってきた政治家にも聞けよ!
それで、いつも変節する評論家や政治家・学者などの言動をチェツクしました。地裁決定に賛成=○ 反対=× 中立=△とした。
日経掲載分 評論家の木元教子=△ 漫画家の弘兼憲史=× 上智助教授の音好宏=△ 法政大法科大学院教授の柴田和史=○ 早稲田大教授の上村達男=× 三菱商事社長の小島順彦=△ 厚生年金基金連合会専務理事の矢野朝水=○ 
毎日掲載分 経済同友会代表理事の北城恪太郎=○ 日本商工会議所会頭の山口信夫=△ 日本経団連会長の奥田碩=○ 経済評論家の奥村宏=○ 弁護士の国広正=○ (敬称略)

毎日新聞社説2005年3月12日より引用
ライブドア仮処分 やはり会社は株主のものだ
 ニッポン放送をめぐるライブドアとフジテレビの買収合戦で、東京地裁ライブドアの仮処分申請を認める決定を行った。ニッポン放送によるフジテレビに対する新株予約権の発行は差し止められるが、ニッポン放送は異議を申し立てた。東京地裁は改めて判断を示すことになる。
 現在のニッポン放送の発行済み株式総数は3280万株だが、フジテレビが新株予約権を行使すると4720万株を取得し、ニッポン放送を子会社化できる。ライブドアニッポン放送買収は失敗することになる。
 仮処分申請の中でライブドアは(1)発行価額が市場価格より低く有利発行と思われるのに株主総会による承認を得ていない(2)ニッポン放送には新株予約権で資金調達を行う必要性がない(3)ニッポン放送の株式取得を阻止し、フジテレビのニッポン放送への支配権維持のみを目的としている(4)ニッポン放送の株価下落を意図している−−と主張していた。
 東京地裁は、新株予約権の発行について「現経営陣の支配権維持を目的とするもので、著しく不公正な方法による発行と認められる」と認定した。フジテレビとニッポン放送が、フジサンケイグループに残ることが企業価値を高めると主張している点については「特定の株主の支配権獲得で企業価値が損なわれる場合には、相当な防止策をとることが許される場合はあるが、今回は損なわれることが明らかとは言えない」との判断を示した。
 フジテレビとニッポン放送は、ライブドアニッポン放送株を大量に取得した東京証券取引所時間外取引について違法性の疑いがあると主張している。しかし、金融庁は合法という見解で、新株予約権の発行はライブドアの強引なやり方に対する緊急避難措置というフジ側の主張を認めなかった。
 次の焦点は、異議申し立てに対する東京地裁の判断に移るが、さらに高裁、最高裁に判断を求めることになると予想され、決着するにはまだ時間がかかる。
 最終的な決着は不明だが、今回の買収劇はさまざまな波紋を広げた。今国会では商法改正が予定されているが、自民党内から外資による買収を助長するとして反対の声が高まっている。これは、小泉純一郎首相が唱える対日投資拡大による経済活性化と矛盾する。
 今回の騒動は、証券市場の規制緩和が進む一方で、M&A(企業の合併・買収)法制の整備が遅れた結果でもある。時間外取引以外にもライブドアの行動には問題が指摘されている。何度も株式を分割して高株価を誘い、膨らんだ時価総額を背景に株式交換で企業を買収していく手法などだ。
 しかし、だからといって対抗策は何でも許されるわけではない。フジサンケイグループは、創業一族の鹿内家の支配から脱するため、ニッポン放送の株式を上場させて発行株数を増やした。そうして市場を利用しながら、上場に伴う買収のリスクは否定するというのは、やはり虫が良すぎる。