決戦③

 ライブドアが差し止めを地裁に申請した。フジの余りにも強引な手法にあきれ返る。
途端に政治家が何も発言しなくなったけど、ほんとうご都合主義だね。
素朴な疑問だけどフジには社長はいないのかな?

憂楽帳:毎日新聞 2005年2月25日 大阪夕刊より引用

           道徳論
 ライブドアフジテレビジョンの、ニッポン放送株をめぐる異種格闘技。立会外取引を使ったライブドアの買い占め手法や、社債を使った資金調達を問題視する声も上がっている。制度の不備は改めるべきだが「カネがあれば何でもできるという考えは間違い」と道徳論を持ち出す人には違和感を覚える。

 フジがニッポン放送株の公開買い付けに出たのは親会社の方が小さいといういびつな資本関係を解消するため。オーナー企業がやるようなことを長年、続けていたわけだ。株価を乱高下させずに大量の売買ができる立会外取引を、持ち合い解消や自社株買いなどで都合よく利用する例は多い。ライブドアを批判する人々も、聖人君子ばかりとはいえまい。

 誤解を恐れずいうと、ビジネスに法律以上の道徳を持ち出す人には注意したい。既成秩序をタテに新興企業を締め出したり、市場から退出を求められた企業がケイレツ頼みで居座るための口実にもなる。経済合理性をおろそかにして「失われた10年」に逆戻りするのはごめんだ。【手塚隆久】

外資は黒船なのか(o^v^o) 毎日新聞 2005年2月25日 東京朝刊より引用です。

ニッポン放送株争奪:リーマン、CB引き受け−−「ライブドアの大株主にならぬ」
 ◇800億円支払い−−ニッポン放送株、取得資金
 米国系リーマン・ブラザーズ証券(東京都港区)は24日、ライブドアニッポン放送株の取得資金調達のため同日発行した転換社債新株予約権付き社債(CB)の割り当てを受け、800億円全額の払い込みを完了したと発表した。リーマンは25日からCBの株式転換をライブドアに請求できるため、市場では「リーマンによるライブドア株の売り圧力が一段と強まる」(大手証券)との懸念が高まっている。

 ただ、実際にはリーマンは堀江貴文社長が保有するライブドア株の一部を借り、既に市場で売却を進めている。関東財務局に提出された大量保有報告書によると、リーマンは10日、ライブドア筆頭株主である堀江社長から発行済み株式総数の約7・3%にあたる約4672万株のライブドア株を借り受け、うち約890万株を同日中に売却。14、15日にも計約280万株を追加売却している。

 リーマンは16日、さらに約815万株のライブドア株を借り入れているが、借入先は明らかにしていない。

 このCBは「転換価格修正条項付きCB」(MSCB)と呼ばれ、通常は固定されている株式への転換価格が株価に連動して毎週修正され、直近株価から10%低く設定される。

 このため、株価が上昇しても値ざや(売却価格と転換価格の差)が広がらない代わりに、株価が下落しても10%程度の値ざやが取れる仕組み。事前に借りた株を市場で売却して株価が下落すれば、10%以上の値ざやが取れるため、市場では「リーマンは今後、一段と売り姿勢を強めるのでは」との観測が出ている。

 また、政界などからライブドアを通じたニッポン放送外資支配を懸念する声が出ているが、リーマン広報部は「資金調達を手伝うことのみを目的としたもので、外資によるメディア産業への参入を後押ししたり、ライブドアの大株主になろうという意図はない」とのコメントを発表した。

リーマンもライブドアがつぶれたのでは今後の営業に影響するだろうから利益獲得もそこそこにするのではないかな。( ^ー^)