テレ朝 宮嶋氏の不可解な言動


 日刊サイゾー

世間の感覚と、こうも違う理由はいったい?


 体操女子の宮川紗江選手が日本体操協会からパワハラを受けたと告発した問題が、国民的関心事となってきている。

 8月30日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日系)では、同局のスポーツコメンテーターである宮嶋泰子が「パワハラ」の当事者とされる塚原千恵子氏を電話取材する様子を放送。しかし、視聴者からは「不快」との声が多く上がっていたようだ。


「宮嶋の質問内容が最初からわかっていたかのように、千恵子氏は流暢な口調で宮川選手の主張を全否定。宮嶋は『個人的な感想』といった断りを入れないまま、千恵子氏の主張がすべて事実であるかのように同調し、世間が誤解している部分があると擁護。終始、協会や千恵子氏側に立っている印象を受けました」(週刊誌記者)


 ネット上は「もはや協会側とズブズブなのがミエミエ」「明らかに塚原夫妻の広報だ、聞いていて不愉快、人選ミス、もっと公平な人を出せ!」などといった批判コメントであふれている。


 宮嶋は同日の朝のワイドショー『羽鳥慎一モーニングショー』(同)でも「体操協会を擁護している」と話題になっていたが、その理由をスポーツライターが明かす。


「ひとつは、昨年から『世界体操』をテレ朝が放送しているんです。今年も10月開催で、そんな時期に体操協会を叩けるわけがない。そして、宮嶋のFacebookには公益社団法人日本新体操連盟 理事』の文字があるんです。思いっきり体操協会側の人間だったというわけです。協会や塚原夫妻を擁護するのも当たり前ですね。そんな宮嶋が、コメンテーターとしてふさわしいといえるのでしょうか?」


 テレ朝側も、偏った放送内容になったことを反省すべきではないか?


人の名前を呼び捨てにする者にろくなのはいない

体罰を理由にコーチが処分された宮川紗江選手(18)が逆に日本体操協会を「パワハラ告発」した問題で、同ニュースを扱うテレビ朝日の姿勢に批判が集まっている。


30日朝、テレビ朝日では『モーニングショー』に同局のスポーツコメンテーター・宮嶋泰子氏が登場。日本体操界を40年取材してきたという見地から、今回の騒動を解説した。宮嶋氏は協会の副会長・塚原光男氏が自宅前で語った「なぜ彼女があんなウソを言うのか。ウソが多いから今日プレスリリースをします。会見は必要だったらします」との発言を紹介。その上で「(宮川選手のコメントは)外にアピールするための発言です。私が見てもこれ違う、誤解だと分かる内容だった」と終始、協会側を擁護したのだ。

そして、宮川選手の「私を朝日生命に入れる上でコーチの存在が邪魔だった。(同クラブの幹部である)塚原千恵子強化本部長が関わったことは間違いない」とする声明にも、宮嶋氏は「朝日生命クラブの体育館はナショナルトレーニングセンターの代わりに指定されている。(朝日生命に誘われたのは)”いつでも練習していいのよ”という意味だったのを誤解した」と説明した。

この塚原夫妻を全力でかばう姿に、ネットSNSメディアからは違和感が続出。「たしかに協会を悪者にするのは早い」という賛同も少数見られたものの、多くの視聴者が「全力で協会を擁護! ここまで偏ったコメンテーターは珍しい」「あからさまな体制側の人間。第二の横野レイコみたい」「どこの世界にも協会ベッタリの取材記者っているんだな」などといった批判を持ったようだ。


だが、この宮嶋氏の”エコヒイキ解説”はこれだけではなかった。さらに、同日の『報道ステーション』にも出演し、強化本部長・塚原千恵子氏の「私は一度も、選手を勧誘したことはない。40年間一度も」との発言に対し、「びっくりしました。誤解があったみたいです」と驚いてみせていた。そして、番組中に宮川選手を「みやかわ」と呼び捨てにしている様子もSNSで物議を呼んだようだ。


これまでのおさらい

事の発端は日本体操協会が宮川紗江選手のコーチである速見コーチをパワハラで無期限登録抹消処分を課したことから始まりました。

宮川紗江選手は1年以上前には危ない技をしている時に気を抜いていたりした時に、叩かれたり、髪を引っ張られたりしたことがあったと告白するも、最近ではないことについても告白。

宮川紗江選手も速見コーチもこのことについては認め、反省している。

その上で、宮川紗江選手の聞き取りも行わないままいきなり速見コーチを無期限登録抹消したことに納得いかないと記者会見を開きます。

しかし、記者会見の場では、まさかの宮川紗江選手から驚きの発言が飛び出します。

その発言とは、宮川紗江選手が日本体操協会の塚原夫妻からパワハラを受けたと告発。

この告発をめぐり日本体操協会が記者会見を開いたり、塚原夫妻からプレスリリースが配布されたりして泥仕合になってきました。

ただ、宮川紗江選手の記者会見の内容と塚原夫妻の発言をみていると、どうしても見ている側からは宮川紗江選手が言っている内容が正しいのではないかと感じて人が多い状況でした。

もと体操オリンピックメダリストの森末慎二さんや池谷幸雄さんの発言を聞いていると尚更宮川紗江選手の言い分が正しい印象を受けます。

その後は、元体操日本代表選手や元体操選手による宮川紗江選手を応援する声が出されたいることからも塚原夫妻の言い分には無理があるように感じる人が増えていました。

そんな中、元テレ朝宮嶋泰子氏がテレ朝の情報番組に登場します。

そこで宮嶋泰子氏は「宮川紗江選手は思い込みが激しい」と発言しつつ、塚原夫妻に対してはあからさまに擁護する姿勢を貫き観ている人間に違和感を与えてしまいます。

その姿勢が夜の報道ステーションでも繰り返したため宮嶋泰子氏に対する違和感は強くなっていきます。

そして、9月2日早朝に放送された「サンデーLIVE」に出演したのです。

サンデーLIVEでのテレ朝宮嶋泰子
サンデーLIVEでの宮嶋泰子氏の発言は変わっていませんでした。

一貫して塚原夫妻擁護論を繰り広げます。

確かに、塚原夫妻を擁護する発言があっても不思議ではないんです。

しかし、顔の表情を変え、いかにも宮川紗江選手側が悪く、塚原夫妻は悪くないという姿勢が観るものを遠ざけてしまうのです。

そして、テレ朝が10月に放送する世界体操の関係から日本体操協会幹部の塚原夫妻を擁護しているのかもしれませんが、視聴者にしてみればテレ朝に対しても悪い印象をもつまでになってしまっています。

そこで、今回のテレ朝元アナウンサーの宮嶋泰子氏の発言を確認してみましょう。

宮嶋泰子氏は塚原千恵子氏と宮川紗江選手に対して次のような発言を行っています。

塚原千恵子氏に対する発言

「清廉潔白」で「汚いことが嫌いな人」。
宮川紗江選手と速見コーチを引き離そうなんて感じていない。

塚原智恵子氏が宮川選手と速見コーチを引き離そうとしていないのは間違いない。自暴力問題に関しては現場の選手から速見コーチが暴力を振るっているという声が出て、この声がコーチに伝わり、最後に塚原夫妻のところに届いた。そして、現場の選手やコーチ皆から「聞いた」「見た」という声を聞いて、処分に至ったと発言。

だったら、現場にいた選手やコーチから事情聴取すれば事実がわかるんではないのでしょうか?

宮川紗江選手に対する発言
宮川紗江選手は思い込みが激しい

この発言では、宮川選手は「多分こうなんだろう!」という風に思い込みで話をしている。だから、自分は真実を見つけるために取材を続けていると語っています。

しかし、それを言ったら塚原夫妻が言っていることも思い込みを言われても仕方ないことばかりです。観ているものからすると、真実と感じる部分はないのですが、どうなんでしょう。

この発言に対しては、視聴者からは改めて塚原千恵子氏に対して疑義を感じるコメントが殺到しています。

具体的には、

塚原千恵子氏が清廉潔白で汚いことが嫌いというけど、ボイコット事件で協会要職から外されたのは同説明するのか?
朝日生命クラブへの選手移籍についても、引き抜かれたというクラブ関係者の声や日本代表選手が異なる体操クラブから朝日生命クラブにばかり集まるという不自然な減少は同説明するのか?
宮嶋泰子氏は新体操協会理事であり、日本体操協会側の人間。こんな日本体操協会と利害関係がある人物が発言しても説得力がない。
塚原夫妻は権力を持っている。権力を持っている人間が10代の選手を個室に呼び出すだけでもパワハラに対する意識がないと感じる。
パワハラ疑惑の被害者側ではなく加害者側が会話を録音しても証拠になるはずがない。

そして、今回はコメンテーターとして野村修也氏が主演していましたが、宮嶋泰子氏は野村修也氏に論破されたのです。

野村修也氏が宮嶋泰子氏を論破
サンデーLIVEでは、宮嶋泰子氏による宮川紗江選手への批判や塚原夫妻を擁護する発言があったわけですが、野村修也氏は声を強めるでもなく、クールに、そして客観的にひとつひとつの発言に対してコメントを行い、宮嶋泰子氏の発言を潰していったようです。

パワハラについて野村修也氏は、「パワハラがおこるのは、一定の権限・権力を持つから」。

塚原千恵子氏が宮川選手にいった「オリンピックに出られなくなるわよ」という言葉には前段があるといっても、選手選考の権限を持つ塚原千恵子氏が言うとパワハラになると論破。

また、宮嶋泰子氏は塚原千恵子氏が朝日生命クラブへ選手を引き抜いた件について、「引き抜いていない」と言っていることについて、「引き抜いたのではなく、選手が朝日生命クラブに移籍したいと言って移籍してきた」から引き抜きではないと発言しました。

この件については、「選手が自主的に移籍した」というが、それは朝日生命クラブの責任者が選手選考権限を持つ塚原夫妻であるから。塚原夫妻が引き抜かなくても選手から移籍してくる構造が作られていたと論破。宮嶋泰子氏の反論なし。